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ネコ
ネコはいつだって慎重に歩いています。その秘密は肉球に隠されているのです。肉球は非常に敏感。ふれている地面の固さや温度・圧力などの質感を感知し、肉球の厚みを一歩一歩、調節しながら歩いています。またネコのヒゲは感覚毛と呼ばれ、口や目の近くに数種類が点在し、わずかな空気の流れや障害物も感じることができます。しかも、この感覚毛は、なんと手首からも生えていますから、ネコはつまずくことなく、夜道も歩くことができるのです。だから、ネコは犬と違って大切な肉球やヒゲを、いつもきれいにペロペロしているのです。
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ゴマフアザラシ
「このアザラシ、ちょっと太り過ぎ?」そんなことはありません!ゴマフアザラシは北半球の冷たい海に住んでいる哺乳動物。だから、寒さから身を守るためたくさんの脂肪を身にまとい、外気や海水に体温を奪われないよう、常備しなくてはならないのです。なんとその体脂肪率は約50%。そして母乳も約50%が脂肪です。それは流氷の上など、極寒の地で赤ちゃんを無事に育てるには、大人と同じようにはやく赤ちゃんを丸々と太らせ、寒さに対する抵抗力をつけなければならないからです。
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ハシビロコウ
「カタカタカタカター!!」ハシビロコウの声がします。でも、人間のようにノドから声を出しているわけではありません。クチバシを上下に「カタカタカター!」とカスタネットのように打ち鳴らし、声を出しているのです。「そんなの鳴き声じゃないって?」そんなことはありません。コオロギだって羽をすりあわせて鳴きますし、魚のタラは浮袋を振動させて発声します。どんな動物も自分以外の生き物とコミュニケーションするために工夫しているのですね。
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クオッカ
クオッカは「世界一幸せな動物」とも呼ばれています。それは、いつも笑顔でいるから。しかし、本当に笑っているわけではありません。夜に活動するためのくりくりとした丸い目。植物の葉を食べるために発達した頬の筋肉と骨格により、つりあがった口角と丸い顔の輪郭で笑っているように見えるのです。今まで天敵が少ない地域に住んでいたクオッカは、警戒心があまり強くありません。そのため、人間が連れ込んだ猫やキツネに捕らえられるなどして絶滅の危機に瀕しています。クオッカが本当の意味で笑えるようになるといいですね。
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コツメカワウソ
東南アジアや中国の南部などに生息。カワウソの仲間の中で最も小さい。指先にはツメがついているが、「コツメ」の名の通りとても小さい。手を器用に使って餌を捕まえるのが得意であり、丈夫な奥歯でカニの甲羅や巻貝を砕いて食べる。群れで生活していることも特徴。国際的な商業取引は原則禁止されており、日本国内での無許可での売買・譲渡は違法。コツメカワウソに会いたくなったら動物園・水族館へ。
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木曽馬(きそうま)
平安時代から江戸時代にかけて、武士の馬として使用された日本の在来馬。木曽馬は優れた馬として名声が高まり、各地の武将は競って木曽に名馬を求めたといわれている。下あごが発達し額が広く、首が太いので顔に丸みがある。高冷地の厳しい自然環境に適応しており、とっても丈夫。雑草などもむしゃむしゃ食べる。性質はおだやかでとても賢い。